「服って、どう選んでるの?」と聞かれたら、私の答えはちょっと変わっているかもしれません。
私の服選びのスタート地点は、「デザイン」や「流行」ではなく動線です。
つまり、
「朝、どの順番でどこを動いて、どうやって着替えるか」
「着替えるとき、脱ぐとき、どんな動きが必要か」
そんな日々の動作が、服を選ぶときの基準になっています。
忙しい朝こそ「動線ファースト」

子どもがいると、朝はまさに戦場。
自分の準備に子どもの支度、洗濯物の片付けに朝食の後片付け……分刻みのスケジュールの中で、服を「迷って選ぶ」なんて余裕はありません。
だから私のワードローブは、「動線に合う服」だけ。
具体的には——
- 手に取りやすい場所にある
- 組み合わせを考えなくてもいい
- さっと着られて、動きやすい
この条件に合うものだけを、日常着としてスタメン入りさせています。
着替えの動きも“設計”する

服選びにおいて、「着るときの動きやすさ」だけでなく、「脱ぐとき」「洗濯するとき」も含めて考えるようにしています。
たとえば——
- ボタンが多すぎる服は、時間がかかる
- 肩が引っかかる服は、脱ぎにくい
- 洗濯後のアイロンが必須の服は、避けたい
どれも、暮らしの中で「面倒だな」と感じた小さな違和感がヒントです。
その違和感を減らしていくと、結果的に「毎朝の支度がスムーズになる服」だけが残っていきます。
オシャレ=丁寧に生きること、ではない
もちろん、お気に入りの服を丁寧にお手入れして、毎日違うコーデを楽しむ暮らしも素敵です。
でも私は、「毎朝の自分がご機嫌でいられる服」がいちばん大事。
「洗濯機&乾燥機で雑に洗ってもへこたれない」
「気づいたらいつもこれを着てる」
そんな服が、私の暮らしにちょうどいいんです。
動線から逆算する服選び
服を選ぶときは、まず「自分がどんな動きをしているか」を観察してみてください。
たとえば——
- 朝起きて、どの部屋で着替えている?
- どんな収納の仕方だと取り出しやすい?
- 子どもを抱っこしたり、しゃがんだりすることが多い?
日常の動きに合った服を選ぶと、「着替えに迷わない」「動きやすい」「ストレスがない」という“快適さ”が手に入ります。
その快適さこそ、忙しい日々の中で自分に贈れる、ちょっとしたごほうびだと思うのです。
自分にフィットする「暮らしベース」のおしゃれを
おしゃれを楽しむことと、日々をスムーズに過ごすことは、両立できる。
デザインや流行だけにとらわれず、「自分の動き」「自分の暮らし」に合った服を選ぶことで、気負わずに心地よい毎日がつくれます。
無理なく、でもちょっと自分が好きになれる。
そんな服選びが、いちばん頼れる味方です。