公園で遊んでいたら、子どもが突然、楽しそうに駆け出す。
慌てて追いかけた瞬間、トップスの裾がだらしなく出てしまったり、髪が顔にかかって前が見えなくなったり…。
そんな「ちょっとした着崩れ」に、ふと残念な気持ちになることはありませんか。
おしゃれは楽しみたいけれど、子どもとの時間はもっと大切にしたい。
今回は、そんなアクティブな毎日を送るママたちが、動き回ってもきれいな印象をキープできる、ファッションの小さなコツをご紹介します。
「崩れない」は“着付け”ならぬ“着こなし”で決まる

着崩れを防ぐのに、特別なアイテムは必要ありません。
大切なのは、ほんの少しの着こなしの工夫です。
いつもの服でも、この3点を意識するだけで、夕方の自分の姿にがっかりすることがぐっと減るはずです。
1. トップスの「前だけイン」を基本にする

トップスの裾をすべてボトムスに入れると、動いているうちに出てきてしまいがち。
そこでおすすめなのが、前中心の部分だけを軽くタックインする方法です。
これだけで、きちんと感と動きやすさが両立できます。ウエスト位置がはっきりしてスタイルアップして見えるうえ、裾が全部出てしまうのを防いでくれます。
着丈の長いトップスの場合は、すべてインすると後ろ姿もだらしなく見えず、より安心です。
2. ヘアスタイルは「低めの位置」で安定させる

髪も、見た目の印象を左右する大切な要素。高い位置で結ぶポニーテールは元気に見えますが、動くと崩れやすいことも。
そこでおすすめなのが、低めの位置でまとめるスタイルです。
シンプルなひとつ結びや、簡単なまとめ髪でも、重心が下にあるだけでぐっと崩れにくくなります。
おくれ毛を少しだけ出すと、きっちりしすぎず、柔らかな印象に。
時間に余裕があれば、そのおくれ毛を軽く巻いたり、サイドの髪を耳に少しかぶせるようにすると、ほどよい抜け感が生まれてより素敵です。
3. バッグは「体にフィットさせる」が鉄則

子どもと手をつなぐことを考えると、両手が空くショルダーバッグやリュック、サコッシュは必須ですよね。
つい荷物は多くなりがちですが、近場へのお出かけなら中身を最低限にする工夫も大切です。
ポイントは、ストラップを少し短めにして、バッグが体にフィットするように調整すること。
ぶらぶらと揺れないだけで、動きやすさが見違えるほど変わります。
見た目もすっきりとして、洗練された印象になります。
動きやすさとキレイを両立するアイテム選び

着こなしの工夫に加えて、アイテム選びの時点でも「崩れにくさ」を意識すると、さらに快適に過ごせます。
トップス:一枚で着映えする「デザイントップス」を選ぶ

いつものTシャツとパンツの組み合わせが、なんだか物足りない。
そんな日は、一枚で華やかになる「デザイントップス」を選んでみてはいかがでしょうか。
例えば、袖がふんわりしたパフスリーブや、胸元にギャザーが入ったものなど。
骨格ウェーブタイプが得意な、柔らかな素材で装飾のあるデザインを選べば、アクセサリーをつけなくても寂しい印象になりません。
重ね着が不要なので動きやすく、着崩れの心配も少ない、実用的なおしゃれアイテムです。
ボトムス:安心感のある「ハイウエスト」

かがんだり、抱っこしたり。
ママの毎日は、立ったり座ったりの連続です。
ボトムスは、ウエスト位置が高めの「ハイウエスト」デザインを選ぶのがおすすめ。
腰回りをしっかりとホールドしてくれるので、トップスの裾が出にくく、インナーが見えてしまう心配もありません。
重心が下がりやすい骨格ウェーブタイプとも相性が良く、スタイルアップして見える効果もあります。
私が愛用しているタックワイドパンツも、ハイウエストのものを選ぶようにしています。
「今日の私、大丈夫」という安心感

着崩れを気にしなくていい。
それは、目の前の子どもとの時間に、心から集中できるということかもしれません。
今回ご紹介したコツは、どれもすぐに試せる簡単なものばかりです。
「これなら崩れない」という服装は、忙しい毎日を少しでも穏やかに過ごすための、心強い味方になってくれるはず。
この記事が、あなたのおしゃれのヒントになれば嬉しいです。