以前の私は、クローゼットの服の数もバランスも気にせず、気に入れば似たような服でもどんどん買っていました。
セール品は「とりあえず」、高かった服は「捨てられない」。
組み合わせを考えるのはいつも朝の支度中。
なのに、どれもあか抜けず、妥協で選ぶ日々。
子どもが生まれてからは、服を選ぶ余裕すらなくなっていきました。
そんなとき出会ったのが、ミニマリストの言葉。
「毎日同じ服でもいい。人はあなたの服なんて覚えていない。」
その一言に背中を押され、「毎日お気に入りでいいんだ」と思えたとき、気持ちが軽くなりました。
気付けば、服の数も自然と減っていったんです。
数を絞ると、服への愛着が深まった

はじめは、なんとなく気が乗らない服や、サイズが合わなくなった服から手放しました。
それでも不思議と不安はなく、「あれ、まだこんなにあるじゃん」と思ったほど。
その後も少しずつ減らし、今はシーズンごとに10着前後のアイテムで着回しています。
少ない服だけど、「本当に好き」と思えるものばかり。
毎朝の服選びが驚くほどスムーズになり、「今日はこれ!」と迷いがなくなりました。
選択肢が少ないことで、むしろ満足度が上がるなんて、自分でもびっくりしています。
服を減らしたら、性格まで穏やかに

服をたくさん持っていたころは、毎日がなんだか忙しなく、イライラしていた気がします。
「何着よう」「なんか似合わない」「やっぱり昨日のにすればよかった」と、無駄にエネルギーを使っていたのかもしれません。
でも、服が少なくなってからは、朝の時間にも気持ちにも余裕が生まれた気がします。
小さなことにイライラしにくくなり、子どもや夫に対しても、なんとなく優しくなれているような…。
「今あるもので満足する」感覚を日常に持てるようになったのは、服の数を減らしたことがきっかけだったのかもしれません。
気づけば、買い物の仕方も変わっていた

以前の私は、「これ好き!」と思ったら、手持ちの服との相性を考えずに買ってしまうタイプでした。
セールで安ければ、その敷居はさらに低くなって、つい手が伸びてしまうこともしばしば。
でも今は、買い物する前に立ち止まって考えるようになりました。
- これ、本当に必要?
- 今持っている服と合う?
- 自分らしく着こなせる?
答えがすぐに「YES」と言えないものには、手を出さない。
「流行に乗る」よりも、「自分の軸で選ぶ」ことを大切にしたい。
そう思えるようになったのも、大きな変化です。
服を減らすのは、暮らしと心を整えること

少ない服で暮らすようになって、単に「収納がスッキリした」だけじゃない。
むしろ、暮らし方・時間の使い方・心のあり方にまで影響していたことに、驚いています。
毎日を少し軽やかに、ていねいに過ごしたい。
そんな気持ちを叶える手段のひとつとして、「少ない服で暮らす」は、これからも私の味方でいてくれそうです。