「一着買ったら一着手放す」が習慣になるまでのリアル記録

クローゼットはパンパンなのに、なぜか「今日、着ていく服がない…」。

毎朝のように、そんなため息をついていませんか?

「一着買ったら、一着手放す」というルールが良いとわかっていても、いざ実践しようとすると「これはまだ着られるし…」「高かったから、もったいなくて」と、手放す服を決められない。

そんな経験、私にもあります。

服は増える一方なのに、心から満足できるコーディネートは増えない
そんなジレンマから抜け出したくて試行錯誤した結果、ようやく「1in1out」が無理なく続くようになりました。

この記事では、かつての私が抱えていた葛藤と、それを乗り越えるために実践した具体的なステップをご紹介します。

読み終える頃には、あなたも「手放すこと」へのハードルが下がり、クローゼットを心地よい空間に変える第一歩を踏み出せるはずです。

「手放すのが面倒…」その悪循環の正体とは?

新しい服を迎えるワクワク感とは裏腹に、手放す作業には見えないハードルがたくさんありますよね。

そもそも服が多すぎると、その中から一着を選ぶこと自体が億劫になりませんか?

「1in1out」ができないから服が溜まり、服が溜まるからさらに手放すのが面倒になる…という悪循環。
その「面倒くさい」という気持ちの正体は、一体何なのでしょうか。

1つ目は、手放す「方法」を考えるのが面倒だということ。

フリマアプリで売るなら、写真を撮って、説明文を書き、梱包して発送する…と考えただけで疲れてしまいます。

寄付やリサイクルに出すにも、どこに持っていけばいいか調べる手間がかかります。

2つ目は、「選ぶ」という行為そのものが面倒なこと。

たくさんの服の中から「手放す一着」を見つけ出すのは、想像以上に頭を使う作業です。

「どれを?」「なぜ?」と自問自答を繰り返すうちに、考えること自体が億劫になってしまうのです。

そして最後が、感情的な面倒くささ

「これは失敗した買い物だったかも」という小さな後悔と向き合うのは、地味に心が疲れるもの。

この見えない心の負担が、私たちを「また今度にしよう」という気持ちにさせてしまうのかもしれません…。

私が実践した「手放し」を楽にする3つのステップ

もったいない病だった私が「1in1out」を習慣にできたのは、手放す際のルールを少し変えてみたからでした。
感情に流されず、仕組みで乗り越えるための3つのステップをご紹介します。

ステップ1:「今の自分」を好きになれるか、で判断する

手放す基準を「まだ着られるか」にすると、ほとんどの服が残ってしまいます。

そこで私は、判断基準を「この服を着た、今の自分を好きになれるか」に変えました
これは、好きな服を諦めて、似合う服を優先するという話ではありません。

服は観賞用ではなく、着るためのもの。
いくらデザインが好きでも、着てみて「なんだか違うな」と感じる服は、結局クローゼットで眠ってしまいます。

逆に、骨格診断(ウェーブ)やパーソナルカラー診断(サマー)を参考に選んだ服を着て、鏡に映った自分の姿がしっくりくると、「この服、いいな」と心から思える。

その「似合っている」という実感こそが、服への愛着を深め、本当の「好きな服」に変えてくれるのだと気づきました。

客観的な「似合う」の軸は、自分が本当に好きになれる一着を見つけるための、心強い道しるべになってくれます!

ステップ2:「一時保管ボックス」で考える時間をつくる

どうしても迷う服は、無理に捨てなくても大丈夫。

私は「一時保管ボックス」を用意し、そこに数ヶ月間だけ保管しておくことにしました。

クローゼットという一軍の場所から一度出すことで、冷静にその服と向き合えます。

「ボックスに入れてから一度も思い出さなかったな」と思えた服は、驚くほどあっさりと手放せました。

わたし
わたし

一時保管ボックスに服が溜まっちゃった場合、捨てようと決めた服は旅行用にするのがおすすめ。
着て行って、旅先で捨てれば楽ちん!

ステップ3:新しい服は「スタメン交代」と考える

新しい服を買うときは、ただ増やすのではなくスタメン交代と考えるようにしています。

例えば、新しい白いブラウスを買ったら、クローゼットにいる同じような役割のブラウスの中から、一番着ていないものや今の気分に合わないものを一着選び、「今までありがとう」と送り出す。

こう考えると、手放す行為が少しだけ前向きなものに感じられませんか?

クローゼットが「本当に好きな服」で満たされるまで

「一着買ったら一着手放す」というルールは、単に服の量を管理するためのものではありませんでした。

それは、自分にとって本当に価値のあるものは何かを見極め、大切なものだけに囲まれて暮らすための習慣なのだと、今では感じています。

もちろん、今でも手放す服を選ぶのに少し時間がかかることもあります。
でも、厳選された「好き」だけが詰まったクローゼットを開けるたび、朝の服選びは格段に楽に、そして楽しくなりました。

完璧を目指さなくても大丈夫。
まずは次の一着を買ったとき、クローゼットの中をそっと見渡すことから始めてみませんか。

その小さな一歩が、あなたの暮らしをより心地よいものに変えてくれるはずです。

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